この会社で出世してもメリットがない…
今の上司みたいになりたくない…
あなたは今の職場で出世をしたいと思いますか?
今は働き方改革の導入も手伝って、私の周りを見ても働く事への考え方も多様化しています。
これまで同様に出世を目指してバリバリ働く人がいる反面、仕事もマイペースを貫きたいと考える人は少なくありません。
こういった考え方がなぜ起こるのでしょうか?
今回は出世したくない人が考えている理由と、そのリスクと対策を実体験を踏まえてお伝えします!
出世したくない理由とは?
出世したくないと感じる理由は、人それぞれ異なりますが、共通するポイントがあります。
その背景には、働き方や価値観、職場環境に対する不安があることが多いです。
代表的な理由を以下に挙げてみます。
これらの理由は、仕事とプライベートのバランスや、今の職場に対する価値観に深く関わっています。次に、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
ワークライフバランスを重視したいから
多くの若い社員が出世したくないと考える背景には、ワークライフバランスを重視する傾向があります。
特に、20代や30代の社員は、仕事以外の時間も大切にしたいと感じています。
- 残業を避け、定時に帰りたい
- 趣味や家族との時間を優先したい
- 心身の健康を保ちたい
現代の働き方改革やテレワークの普及も相まって、プライベートを充実させることが重要視されるようになっています。
特に、現代のビジネス環境では、責任のある立場に就くと、仕事の時間が増え、家庭や趣味の時間が犠牲になることがあります。
そのため、出世よりも、自分の時間を大切にしたいという理由で昇進を避ける人が増えています。
管理職になるとプライベートの時間が減るから
管理職になると、プライベートの時間が減るという点も、出世したくないと感じる理由の一つです。
特に、ワークライフバランスを重視する社員にとって、仕事がプライベートを圧迫することは避けたいものです。
- 仕事が優先され、家族との時間が取れない
- 休日や夜間に業務対応を求められる
- プライベートの予定を犠牲にしなければならない
仕事のモチベーションや生活全体の満足度は、プライベートの時間をどれだけ確保出来たかに左右されてしまう人は少なくありません。
その為、出世を望まない社員は、仕事とプライベートのバランスが崩れるくらいなら、管理職にならないで良いと考えてしまうのです。
上司の働き方に魅力を感じないから
上司の働き方を見て、出世したくないと感じる人は少なくありません。
特に、長時間労働や常にプレッシャーに追われる姿に魅力を感じないという意見が多いです。
- 上司が常に疲れた顔をしている
- プライベートの時間が全くない
- 家庭や趣味に関する話をほとんどしない
- 上司が早朝から深夜まで働いている
- 休日出勤や長時間労働が常態化している
- 健康面に問題が出ている上司が多い
上司の働きぶりを見て、憧れを持つことは、昇進への強いモチベーションになります。
でも、上司の働きぶりに魅力を感じなければ、憧れよりも将来の不安が勝ってしまい、昇進に消極的な社員が増えてしまいます。
責任やプレッシャーの増加が怖いから
昇進には、より大きな責任やプレッシャーがつきものです。
そのため、昇進を望まない理由として、責任やプレッシャーの増加を避けたいと感じる人が多いです。
- 部下の管理が難しい
- 常に結果を求められる
- プレッシャーで精神的な負担が大きくなる
特に、リーダーシップを発揮することに自信をまだ持てていない20代~30代の社員にとっては、部下との関係性構築に不安を抱くケースが少なくありません。
昇進することで常に結果を求められ、精神的な負担が生じる位なら、最初から昇進をあきらめてしまおうと考える社員は増え続けています。
給与の増加が見合わないから
責任や仕事量が増えるにもかかわらず、それに見合った給与の増加が期待できない場合や、昇進の基準が曖昧な職場では、社員が昇進に対して消極的になります。
- 昇進しても給与が大幅に増えない
- ボーナスや手当が少ない
- 責任と給与のバランスが取れていない
- 昇進のルールが明文化されていない
- 評価基準が個人的な印象に左右される
- 業績や成果よりも人間関係が重視される
- 努力が報われない
- 上司が部下の仕事を正当に評価しない
- コネや人脈が重視される社風
昇進による給与の増加が見合わない場合、仕事量や責任が増えた分だけ不満を感じます。
また努力が報われるかどうかが不透明だったり、昇進の基準が明確でないことで、不公平感が生まれ、社員は昇進に積極的になれなくなります。
出世しない場合に生じるリスク
出世しない選択には、いくつかのリスクが伴います。
しかし、それらのリスクには対策を講じることも可能です。
以下に、出世を避けることによるリスクとその対策について説明します。
出世しない選択は、時にデメリットを伴うこともあります。
しかし、適切な対策を取れば、これらのリスクを最小限に抑え、キャリアを充実させることが可能です。
次に、それぞれのリスクと対策について詳しく見ていきましょう。
昇給が遅れるリスク
出世しないことで、昇給が遅れる可能性があります。
- 昇進しないと給与が上がらない
- 管理職手当が受けられない
- ボーナスUPが見込めない
特に、昇進と昇給が連動している企業では、管理職に就かなければ大幅な給与アップが期待できないことがあります。
将来のキャリアの選択肢が狭まるリスク
出世しない選択をすることで、将来のキャリアの選択肢が狭まる可能性があります。
- 昇進しないと経験できる仕事の幅が限定される
- 転職市場での評価が低くなる
会社には管理職にならないと経験出来ない仕事があります。
そういった仕事を経験出来ないことで、あなたの能力が最大限引き出されなくなってしまう可能性があります。
この事が他の企業への転職や社内での異動の際に経験不足として判断され、不利になることも考えられます。
社内での肩身が狭くなるリスク
出世しないことで、社内での評判が下がる可能性があります。
- 同期社員と比較され、優劣を判断される
- 後輩に追い抜かれ、上下関係が逆転する
- 昇進しない社員は、無能と見なされることもある
会社員は往々にして同期社員と比較され続けます。
もし、あなただけが昇進していなければ、同期社員と関わりにくくなるかもしれません。
また、いずれ後輩にも追い抜かれるので、それまでの上下関係でコミュニケーションは取れなくなります。
昇進しない社員は総じて、周りの社員から「やる気がない」と見なされる可能性があります。
その為、周囲の視線に耐えきれない人には、体調を崩すことも考えられるでしょう。
出世しない場合のリスク対策
現場の専門職としてスキルを伸ばす
出世を避ける場合、社内での評判が下がるリスクがありますが、現場の専門職としてスキルを伸ばすことが一つの対策となります。
管理職に就かずとも、現場でのスペシャリストとしてキャリアを築くことが可能です。
- 専門資格を取得する
- 業務の効率化や改善に貢献する
- プロジェクトマネージャーとして活躍する
これにより、管理職でなくてもスキルや経験を積み重ね、専門職としての地位を確立できます。
特に、自分の強みや興味を活かし、現場でのスキルを伸ばすことで、出世しなくてもやりがいのあるキャリアを築くことができるでしょう。
自己投資でバランスを取る
出世しない選択をすると、将来のキャリアの選択肢が狭まる可能性が出てきます。
それでも、自分の成長まで諦める必要はありません。
今の職場で出世を避けて、空いた時間を作れれば、その時間を自己投資とプライベートの充実に充てられます。
- スキルアップのための学習を継続する
- 趣味や家族との時間を大切にする
- 規則正しい生活をして健康に気を付ける
これにより今の職場に在籍したままで、無理なくスキルアップを続ける事が出来ます。
実力が伴わないまま、出世をしても市場価値は上がりません。
逆に言えば、実力さえあれば出世をしていなくても市場価値は高まります。
今の職場での出世をあきらめても、自己投資さえ続けていれば、より働きやすい環境を求めて、転職はしやすくなっていきます。
実体験:それでも出世は目指すべき?
今は物質的にも豊かな時代なので、一生懸命に働かなくても、高望みをせずに支出をコントロールすれば、普通に暮らしていくことは出来ます。
でも、仕事はどうでしょうか?
プライベートの時間を削って一生懸命に働いても、給与は思うようには上がらず、ストレスを溜めこむばかりで全くコントロール出来ません。
また仕事の中身に目を向けてみても、同じ時間・同じ場所で回り続ける歯車のような面白みのない仕事が多く、自分の個性や創造性を発揮する機会はそうそうありません。
こんな状況では、誰だって今の仕事に疑問を感じずにはいられないでしょう。
昇進なんて最初からあてにせずに、波風を避け、最低限の生活が送れる分だけ働こうと思うのは当然です。
出世を目指してみたけれど…
私も長い間、こんな時代なのにがむしゃらに働く意味があるのかを疑問を感じてきました。
でも、そんな自分の本心とは裏腹に世間体や周りの目に怯え、周りに遅れまいと昇進を目指して働いてきました。
きっと、ドラマや映画の影響で、そういうキラキラした働き方に憧れを持っていたのかもしれません。
若かった当時でも、こんな働き方は長く続けられない事は分かっていましたが、私の場合はそれよりずっと早く、体を壊してしまいました。
その体を壊した時に思ったのは、「生きがいなんて、いつどこで感じたって良いんじゃないか?」と言うことです。
それまでの私は生きがいは仕事から得るものだと思い込み過ぎていました。遊びの時でも、食事の時でも、寝る時にでさえも、生きがいを感じて良いのに、です。
仕事から感じる生きがいこそが「本物のいきがい」だと思い込んでいたんでしょうね。
長期スパンで考えよう
昇進するかどうかは他人の評価によるもので、コントロール出来るものではありません。
それを追いかけても思う通りにはなりませんし、思う通りにならなければ心は乾き続けてしまいます。
でも心が乾き続けてしまう位なら、昇進なんてあきらめてしまえば良い。
仕事なんて自分自身の幸せを見つけるための一つの手段に過ぎないんですから。
仮に今の仕事で出世できなかったとしても、他に手段はいくらでもあります。
生涯現役で働き続けなければならない私たちの世代にとって、今の仕事で上手く行かなくても大した問題ではありません。
働くことを走ることに例えれば、短距離走で記録を出すよりも、長距離走をうまく完走しようと考え方をシフトしました。
そう気付いてから「働くこと」を自分の中心を置かずに、自分が本当に楽しいと思えることや、心が満たされることに時間とエネルギーを使うようにしました。
不思議だったのは、その方が会社の役に立ちたいと思うようになって、仕事を楽しめるようになったことです。肩の力が抜けたのが良かったのかもしれませんね。
今後も紆余曲折を繰り返すと思いますが、一つの職場で燃え尽きるように働くよりも、健康で長く働いて、トータルの幸せをより大きくしていきたいと思っています。
まとめ
今回は、今回は出世したくない人が考えている事と、出世したくなくなる職場環境、さらにはそのリスクと対策について紹介しました!
人は見えない未来を不安に思ったり、見えてしまった未来に不満を持つものです。
でもそこから一歩抜け出し、長い人生単位のスパンで仕事と向き合ってみましょう。
昇進だけにとらわれず、自分にとっての幸せや生きがいまでを考えることで、あなたに合う働き方が見付けられるはずです。
自分の価値観に合わせて、バランスの取れたキャリア、働き方を考えてみて下さい!
現場からは以上です!
コメント