職場にうるさい音を出す人がいる。
同僚の物音が気になって仕方ない。
職場で同僚が出す音が気になって、イライラすることはありませんか?
マウスやキーボードを叩きつける音、引き出しを思いっきり閉める音…ストレスがたまりますよね。
大きな音を出す人が近くにいると何かと気になるものです。
意識をすればするほど、体がビクっとなってしまったり。
放っておくと、あなたの精神的な疲労がさらに増していくかもしれません。
そこで、今回は職場の騒音や音ハラスメントについて考えます!
それでは行ってみましょう!
職場騒音ストレスの原因とは?
職場での騒音ストレスは、さまざまな要因によって引き起こされます。
これらの要因を理解することが、効果的な対策を講じる第一歩となります。
これらの点を順番に見ていきましょう。
職場で聞こえる騒音の種類
職場でよく聞かれる音の中には、特にストレスを引き起こしやすいものがあります。
その発生源はヒト・モノに分かれますが、聞く側にとってはどちらも大きな負担になります。
- マウスやキーボードを叩きつける音
- 書類やカタログを机の上で整える音
- 引き出しを強く閉める音
- 大きな人の声・笑い声
- ドアを開閉する音
- エアコンが稼働する音
- 電話の着信音
このうち、対策が取りにくいのは発生源がヒトの場合でしょう。集中したいときに、こうした音が繰り返し聞こえると、精神的な負担が大きくなります。
騒音が日常的に発生する環境では、ストレスを軽減するための対策が必要不可欠です。
職場の騒音がストレスになる理由とは?
職場での騒音がストレスを引き起こす理由は、音自体が心理的負担となるからです。
音によってせっかく高まった集中力が何度も削がれると、徐々にストレスが蓄積されていきます。
例えば、小さな音であってもマウスやキーボードを叩く音やリズムが気になり出すと、仕事への集中が難しくなります。こうした音に意識が音に引っ張られることで、作業効率が低下します。
ここから悪循環が始まります。
また、反対に大きな音は少ない回数でも心を緊張させます。次はいつ鳴るのかが心配になるからです。もし意識が音から外れた時に、ちょうど大きな音が鳴ったら本当に驚いてしまいます。
ここで注意すべきことは職場の騒音(音ハラスメント)は音の大きさに関わらず、どこでも起きうると言う事です。これは言い直せば、いつでも自分が加害者側になりうると言う事です。
騒音を出している人が気になった時は、その人への対策を打つのと同時に、自分自身が騒音の原因になっていないか確認しておきましょう。
自分も加害者になりかねないと理解していない場合よりも、理解している場合の方が、騒音を出している人に対して丁寧に対応出来ます。
騒音がストレスを引き起こすメカニズムを理解し、適切に対策を講じて行きましょう。
音にストレスを感じやすい状況とは?
職場で特にストレスを感じやすい状況は、個々の働き方や環境によって異なります。
例えば、これらの状況にある時は、特にストレスを感じやすくなります。
例えば、期限が迫っているプロジェクトに取り組んでいるとき、集中して作業に没頭する必要があります。しかし、周囲で発生する騒音が続くと、集中力が途切れ、ストレスが一気に高まります。
また、体調が優れない日は、普段気にならないような音でも敏感に反応してしまうことがあり、その結果、精神的に疲労しやすくなります。
このような状況では、騒音に対する耐性が低くなり、よりストレスを感じやすくなるのです。
大半は人間関係のストレス
職場の騒音ストレスは、往々にして人間関係が原因になっている事があります。
同じ職場で、同じような仕事をしていれば、誰からでも同じような音が発生します。それなのに特定の相手からの音をうるさく感じるのは人間関係の問題だからです。
つまり元々嫌いだった人が出す音だから許せないのです。
もし騒音の発生源が人ではなくモノであれば、すぐに固定をしたり、修理をしたりして、騒音を止めているはずです。でも発生源が人である場合にはそう簡単にはいきません。
音を止めることが出来ない、しかもその音を嫌いな人が出し続けているとなれば、ストレスは最高潮に達します。
こうなると、職場でどんなにたくさんの音が鳴っていても、その人が出す音だけは自ら聞き分けてしまうようになります。
ただ、それはある意味、嫌いな人が出す音を、自分が嫌な気持ちになる事を知りながら、自ら拾いに行っているとも言えるのです。
その為、騒音に対処する時は発生源だけに問題があると思い込みがちですが、このケースでは相手と自分の両方への対処が必要になります。
音ハラスメントをしてくる相手への対応策
職場での音ハラスメントに対処するには、適切な対応が必要です。
無理に我慢することなく、問題を穏便に解決する方法を考えましょう。
具体的には、以下のような対応策が考えられます。
これらの方法を順に見ていきましょう。
直接話し合う
同僚が出す物音に対して、まず試みたいのは穏便に話し合うことです。
直接的な対立を避け、冷静で建設的な対話を心がけることで、問題をスムーズに解決することが可能です。
- 感情的にならず冷静に話す
- 改善を提案する
- 相手の立場を理解する
例えば、同僚に対してはこんな感じで伝えてみましょう。
- 私が敏感になり過ぎているかもしれないんですが…と丁寧に前置きをする
- 少し音が気になって集中しづらいことがあります…と事実を伝える
- 音を少しだけ抑えていただけると助かります…と改善を提案する
- もし、私の音も気になったらいつでも言って下さい…と相手を思いやる
普段、話をしない人でも、自分が気になる音を出し続けられると、徐々にその人を嫌いになってしまいます。無駄な感情を生む前に、共通する第三者に入って貰って、やんわりと話をしてもらいましょう。
騒音の多くは無意識で出してしまっていることも多く、逆に相手から謝られて恐縮してしまうこともあります。ここまでくれば、話しをしたことが無い人を嫌ってしまう事もなくなります。
ちなみに伝えるタイミングは休みの前日の午後がおすすめです。この時間帯であればお互いに気持ちに余裕を持って話し合いが出来るからです。
このように、対話が成り立つ相手なのであれば、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の要求を伝えることが、最も良い解決策です。
話し合いを通じて、互いに理解を深め、職場環境の改善を目指しましょう。
騒音を自ら拾いに行かない
残念ながら職場にいるのは対話が成り立つ相手だけではありません。
そういった相手が出す音に対してはどのように対応すれば良いのでしょうか?
その答えは「騒音を自ら拾いに行かないようにする」です。
先述した通り、職場の騒音ストレスは人間関係のストレスとも言える一面があります。
元々嫌いだった人が出す音だからこそ、職場でたくさんの音が鳴っていても、その人が出す音を敏感に聞き分けてしまうのです。
そして、ここまでいってしまうと、ただ騒音の発生源に対する対処だけでは足りません。
あなた自身が騒音を拾いに行ってしまう事を止めない限り、嫌いな人が出す小さな音を延々に拾い続けて、ストレスを溜め続けてしまうからです。
まずは騒音の発生源が自分の嫌いな人の場合には、自分側にも対応策を講じる必要があることを理解して下さい。
ストレスを軽減するためのセルフケア法
それでは音ハラスメントを受けた後、自分はどうすべきかを考えて行きます。
- 相手とどうやって関わっていくかを考える
- 不快な感情が生まれるのを防ぐ
より詳しく見て行きましょう。
相手とどうやって関わっていくかを考える
まずは「相手とどう関わるかを考える」です。
仕事をしているわけですから、いくら音ハラスメントを受けたからと言って、すぐに今の関係性から抜け出せるものではありません。
それであれば、この先も自分が音を拾い続けてストレスを感じ続けないように、早めに対策を講じる必要があります。
それでは詳しく見て行きましょう。
騒音対策グッズを活用する
まずは騒音対策グッズを活用してみましょう。
簡単に取り入れられるアイテムを利用することで、騒音を軽減し、ストレスを減らすことができます。
ただ、そうは言っても耳栓を使って出来る仕事は限られていますし、対策としてはあからさま過ぎます。
職場で使いやすい騒音対策グッズとしては、デスクパーティションが考えられます。相手と自分の間に壁を作ることで、物理的に音を遮ります。
ただ、デスクパーテーションであっても、設置の仕方によっては誰を避けようとしているかがバレバレになってしまいます。
そこで私が実際に使ったのは「ノートパソコンスタンド」です。ノートパソコンスタンドであれば、姿勢改善や腰痛予防など、いくらでも周りに言い訳が出来ると思ったからです。
実際に使ってみると分かりますが、ノートパソコンスタンドを最も高い位置で使用することで、デスクパーテーションと同じような働きをしてくれます。(高さが足りなければスタンドの下に箱を入れて、更に高くします)
デスクパーテーションでは音を完全に遮る事が出来ませんが、人が出している騒音の場合、誰が出しているかによって感じるストレスは変化します。
私の体感としては、音から受けるストレスの内訳は50%が聴覚からで、残りの50%が視覚からだと思っています。
個人的には気になる音がしても、その方向を見えないようにすることで、ストレスはかなり軽減しました。
騒音対策グッズに頼れば、自分自身でも職場での音ハラスメントによるストレスを軽減出来るかもしれません。
自己防衛をする
職場でのストレスに対処するためには、自己防衛の意識を高めることも重要です。自分自身を守る意識を持つことで、ストレスから身を守ることができます。
- 適度な距離を保つ
- 信頼できる人に相談する
無理をしすぎると、心と体のバランスが崩れ、結果的にストレスが増幅されてしまいます。その為には、相手との適度な距離感を保つことが重要です。
休憩を多めにはさんだり、つらい時には有給休暇を使ってリフレッシュしましょう。
また、上司や人事部に相談することも選択肢の一つです。職場での問題は、個人だけでなく、組織全体で解決するべきだからです。
問題を一人で抱え込まずに済みます。相談だけでもしてみることで新たな視点が得られ、解決策が見つかることもあります。
問題の深刻さが伝われば、配置転換や在宅勤務に働き方を変更出来るかもしれません。
無理をせず、人に頼って自己防衛をして、ストレスを軽減させていきましょう。
不快な感情が生まれるのを防ぐ
自分の中で湧いてしまった不快な感情 は、早めに取り除くことが大切です。
以下のようなセルフケア法が効果的です。
- ストレス感情から離れる
- ストレス感情から回復させる
これらのセルフケア法を順に見ていきましょう。
ストレス感情から離れる
一度、ストレス感情が生まれてしまうと、どうしてもその嫌な感情に意識が向いてしまいます。
嫌な感情に意識が向いている状態では、ずっとストレスを感じ続けることになってしまいます。
それではそのストレス感情から意識を外すにはどうすれば良いのでしょうか?
一番、簡単な方法は「外に出る」ことです。
事務所の外に出て、風の冷たさを感じたり、自然の音に耳を傾けてみましょう。
どんなに怒っていても、真冬の寒空で一服していると、怒りをケロッと忘れてしまうことがあります。(怒りよりも寒い方に意識が向いてしまって、怒り続けられないのが本音。)
これは自分の内側の感情に向いていた意識が、自分の外側の感覚(寒さ)へ強制的に向けられたことで、感情が緩んでリフレッシュ出来たからでしょう。
ちょっとした行動でも、不快な感情に向いてしまっている自分の意識を、外に向けることが出来るので、覚えておくと良いかもしれません。
ストレス感情から回復させる
職場のストレスを軽減するためには、メンタルケアも欠かせません。自分の心の健康を保つために、日常的に取り入れたいケア方法を実践しましょう。
メンタルケアには、次のような方法があります。
- 日記を書いて感情を整理する
- 趣味や興味を持つ活動に時間を割く
日記を書くことで、自分の感情を客観視することが出来、自己理解を深められます。
実際に書き出してみると、自分では複雑だと思っていた悩みがシンプルであることに気が付きます。
それが分かるだけでも気持ちが軽くなることもあるでしょう。
さらに、趣味や興味のある活動に時間を割くことで、精神的に仕事から離れられ、心の健康を保つことができます。
こうしたメンタルケアを行って、ストレスに強い心を育てましょう。
まとめ 職場ストレスと音ハラスメントへの対処法
今回は、職場の騒音や音ハラスメントへの対処法について紹介しました!
この記事を読んで、職場のストレスに対して出来ることから対応してみて下さい!
職場でのストレスを減らし、快適な環境作りに役立てて頂ければ嬉しいです。
現場からは以上です!
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